展示会後記

「第39回文化書道宮城県連合会書展記」

―櫻田竹現名誉会長追悼展―
令和元年、秋深まる10月26日から27日の両日、仙台市の西多賀市民センターに於いて第39回文化書道宮城県連合会書展が開催されました。

当書展は昭和54年に第1回が開催されて以来、毎年1回、伝統的に継続して開催されており、会員同士の士気高揚を図っています。

初日の午前中は、朝から連合会役員、㈱有隣堂様を中心に各教室の生徒さん達の温かいご協力も得て会場設営がされました。
会場には本部よりお借りした初代会長の西脇呉石先生をはじめ西脇雲石先生、西脇韻石先生の御遺墨、それに名誉審査員の近藤陵石先生、早乙女呉竹先生、評議員の久保田溪岳先生の格調高い作品、そして中央には宮城県連合会旗が飾られました。

また当連合会役員、一般会員、元気あふれる学童たちの、1年間にわたり熱心に錬成してきた作品が部門ごとに広く明るい会場に生き生きと展示されました。

今回の書展は、令和元年1月に逝去された名誉会長櫻田竹現先生のご追悼展も兼ねており、これまで先生が書かれた条幅、屏風等の大作もお手本として展示させて頂きました。

役員達はもとより一般の方々にも先生の大胆且つ繊細な作品をご鑑賞頂きました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。
会場入口をはじめ随所に、開催記念に贈呈された豪華な花々も飾られました。

一般公開では2日目の午前中に来館者が集中し、書道教室の生徒さんや親子連れは勿論、それ以外の地域の方々から流麗な文化書道の作品に対して「とても素晴らしいですね」と感動やお褒めの言葉をたくさん頂き、皆で作り上げた書展は大変有意義なものとなりました。

次回もさらにたくさんの方々に鑑賞して頂けるよう、会員全員が心新たに相互の書技研鑽を積み、連合会の更なる発展を祈念して書展は終了しました。

最後に記念撮影と簡単な慰労会も行われました。

今回の開催に当たり、多大なご協力を頂いた皆さんに心より感謝とお礼を申し上げます。

末筆になりましたが、ご支援賜りました代々木文化学園、文化書道学会、全国連盟の益々のご発展と誌友の皆様のご健勝を祈念致しまして当書展のご報告とさせて頂きます。

（横澤碧泉記）