ゴールデンウィーク前半の4月29日、光風台自治会館にて、二村静州書道教室の第16回錬成会が開催されました。
当日は11名が参加し、午前9時から午後5時まで、各自がそれぞれの課題に熱心に取り組みました。
関西展の出品に向けて半截や聯落の作品に取り組む人、また特別錬成倶楽部や高等書道講座の課題、かなの作品の完成に集中する人など様々でしたが、静謐さに満たされた空間で全員が書に集中する時間を持つことができました。
各々がそれぞれの課題に取り組む中、先生はまず1人1人に作品全体の印象について講評をして下さり、その後、作品全体の空間の美についてや一文字一文字の筆運びの速度、筆圧、墨の潤渇など、細部に亘って丁寧に添削やアドバイスをして下さいました。
1人が終わればすぐにまた次の人と、先生はほとんど休憩無しでご指導して下さいました。
皆さんの作品が、先生のご指導を受けるごとにどんどん素晴らしいものに仕上がっていくのを目の当たりに致しました。
私自身もご指導頂いた点に留意して、また画仙紙に向かうと、前回よりもさらに作品に集中して無の境地に至るような気持ちになり、不思議と筆も動くようになりました。
このように仲間と共に切磋琢磨しながら静かな空間で書に向かえることができるのも錬成会の醍醐味と言えます。
また、この錬成会でのもう一つの楽しみはランチタイムでの団欒です。
コロナの収束のおかげでやっと以前のように仲間と会話をしながら食事を楽しめるようになりました。
この日も先生が注文して下さった美味しいお弁当を皆で頂き、さらに先生お手製の差し入れも美味しく頂きました。
美味しいものを頂くと自然と会話も弾み、それぞれの作品についてや日頃のお稽古のこと、日常生活のことなど話題は尽きず、あっという間に時間が過ぎました。
この一日、心を無にしてただ静かに書に向かうという贅沢な時を持つことができました。
墨の匂いにも癒され、身も心も清められた感覚を持ちました。
まさに「清閑一日福」、何物にも代えがたい素晴らしい一日でした。
このような充実した錬成会を開催して下さった先生に心より御礼申し上げます。
また、この素適な時間を共有できた仲間にも感謝の気持ちでいっぱいです。
錬成会で学ばせて頂いたことを糧に、今後も書の道に精進致したいと存じます。
最後に文化書道学会の益々のご発展と誌友の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げまして、錬成会のご報告とさせて頂きます。
鈴木妙州記
大賞
準大賞
努力賞
準努力賞
奨励賞
準奨励賞
代々木文化学園賞
文化書道学会賞
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団体賞