展示会後記

「文化書道学会山形県会員展記」

東北、山形県の山々も新緑を迎えた5月10日から12日の3日間、山形県芸文美術館二階、ギャラリー１において文化書道学会山形県会員展を開催しました。

当書道展のポスターや案内板に従って入館すると、受付にはお祝いとして贈られた大きな花籠が飾られ、会場に彩りを添えてくれました。

最初に文化書道学会本部からお借りした優雅で気品のある初代会長の西脇呉石先生の御遺墨をはじめ、早乙女呉竹先生、久保田溪岳先生、小野春水先生の作品や日頃よりご指導頂いている千田篁甫先生の作品を展示させて頂きました。

パンフレットには「文化書道学会について」「西脇呉石先生の略歴」を掲載させて頂き、作品には釈文をセットにして展示しており、鑑賞者には「読めて意味が分かりやすい」と大変好評でした。
また本部の先生方の五書体の珠玉作品があり、一般、学童の作品も数多く展示し「大変見応えのある書道展でした」とお褒めの言葉も沢山頂ました。

私達指導者も今後の書道展開催に大きな自信を持ち、山形県内に更に普及できるようなとてもよい感触を得ることができました。

鶴岡在住で山形県役員の佐藤奎雨先生の「曹全碑」「十七帖」の作品にも圧倒させられました。
隣の宮城県の役員の先生方も初日から来県して頂き、交流を深めることができ、お互いに普及活動に努めていこうと確かめ合いました。

ありがとうございました。

最終日は特に沢山の鑑賞者があり、書道経験者は和気藹々と批評しながら「是非、私も次の作品に挑戦してみよう」と楽しそうに鑑賞していました。

末筆ながら各書道教室の一般生徒さんから会場展示、撤去作業のお力添えを得て書道展を盛会に終了できたことに御礼申し上げます。

また、今回の書道展の開催に多大なご支援を賜りました文化書道学会の益々のご発展と誌友の皆様のご健勝を祈念して、書道展のご報告とさせて頂きます。

横澤碧泉記