展示会後記

「第53回文化書道埼玉県連合会展記」

秋風が心地よくなる反面、残暑の続く中、9月26日から28日まで埼玉会館において第53回文化書道埼玉県連合会展が開催されました。

会場には初代会長の西脇呉石先生、二代会長の西脇雲石先生、三代会長の西脇韻石先生の御遺墨をはじめ、評議員、本部審査員の先生方の格調高い玉作を中心の会員及び準会員、公募の方の壮大な作品、学童の力強い作品など202点が展示され、多くの方に来観して頂きました。

小品では趣向を凝らした水墨画、漢字、色紙、短冊、かな、ペン字を梁取華渉会長の手作りのコスモスで華やかに装飾しました。

公募作品の横には坂井清鶴先生の、京都展にて入賞した作品を筆頭に、会員の作品が多く展示されました。

学童の皆さんの作品は大きく力強く書かれており、その前で先生とご家族でお話ししたり写真を撮ったりと楽しいひと時を過ごしていました。

埼玉県連合会の看板を新しく作成しました。

坂井清鶴先生の書を布で立体的に仕上げ、躍動感溢れる看板になったと思います。

それを入り口に掲げ、皆様から大好評を頂きました。

最終日には評議員の小野春水先生、世古朱麗先生、雨宮紫洸先生をお迎えし、表彰式が開催されました。

埼玉県連合会長の梁取華渉先生から、野球界のイチロー選手のお話が紹介されました。

「子供の頃、将来の夢を考えますが、もし今、その頃に戻る事が可能なら、夢じゃなくて目標にする。何故なら夢は見るものであって、目標は達成するものだからです。猛暑の中、とても頑張ったと思います。これからも希望を持って下さい。」

また評議員の小野春水先生からも

「大きな希望やいっぱいの希望があると思いますが、一番の希望を達成して下さい。先生方の背を間違わないよう見て下さいね。」

とのお話を頂きました。

表彰式後には席上揮毫が行われました。

受賞した子供達は堂々と筆を動かして作品を完成させていました。

評議員の小野春水先生がご指導して下さり、それにより線の流れができ、文字にさらに動きが出るようになりました。

皆さん、書き上げた立派な作品を誇らしげに掲げ、ご家族の方々が写真や動画に収める姿が印象的でした。

末筆になりましたが、ご支援賜りました文化書道学会、代々木文化学園、近隣の連合会の諸先生方、その他多くの関係者の皆様に御礼申し上げますと共に、文化書道学会の益々のご発展を心からお祈り申し上げ、埼玉県連合会店の報告とさせて頂きます。

土地秀峰記

上記の書道展記は、月刊誌「文化書道」からの抜粋になります。

月刊誌「文化書道」には当日の様子や作品等の画像も掲載されておりますので、ご興味のある方は月刊誌「文化書道」をご覧ください。