展示会後記

「第48回兵庫県連合会社会教育書道展記」

　
短い秋を惜しむかのように色づいた紅葉の中、11月25、26日、尼崎市総合文化センターに於いて第四十八回兵庫県連合会社会教育書道展を開催致しました。

会場右側には西脇呉石先生、雲石先生、韻石先生、本部審査員の先生方の格調高い作品と会員、準会員、青年の作品展示致しました。

左側には学童の力強い作品、奥には小作品のコーナーを設けて、下は5歳から上は90歳までの幅広い年代の方の作品を展示することができました。

合わせて524点、どれもこの日に向けて書き上げた作品です。

小作品には篆刻あり、陶器やパステル画と組み合わせた作品もあり、会場に彩りを添えてくれました。

2日目の授賞式は、学童の毛筆作品に囲まれた書道展らしい雰囲気の中で和やかに行なわれました。
小山景波会長から学童の部に向けて「皆さん、手書き文字には携帯やパソコンの活字にはない温もりがあるでしょう。そんな手紙をもらったら嬉しいと思いませんか」というお話がありました。

私達の生活に今やパソコンは欠かせない物になりましたが、心を込めて書いた文字の持つ力を子供達が考える機会になったと思います。

また一般の部の授賞式の後、当連合会初の試みとして、来賓の先生方に受賞作品の講評をして頂きました。

各受賞者は自分の作品の前で先生方から具体的なアドバイスを頂き、メモを取ったり質問したりと大変有意義で贅沢な時間を持つことができました。

受賞者はもちろん、私達会員も次回の書道展、誌上展に向けてモチベーションを高めることができ、思い出深い授章式になりました。

このたびの企画は、以前から会員の希望があったことを来賓の先生方にお伝えしたところ、皆様快くお引き受け下さって実現することができましたこと、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
初冬を思わせるような寒い2日間でしたが大勢の方にご来場頂き、盛況のうちに終えることができました。

末筆になりましたが、ご支援頂きました文化書道学会、代々木文化学園、多くの関係者の皆様に御礼申し上げますと共に、文化書道学会の益々のご発展と誌友の皆様のご健勝を祈念致しまして書道展のご報告とさせて頂きます。

高島春陽記