展示会後記

第44回文化書道奈良県万葉連合会展記

薫風の心地よい新緑の季節の5月11、12日の2日間、第44回文化書道奈良県万葉連合会展を奈良市美術館にて開催致しました。

会場には初代会長の西脇呉石先生、二代会長の西脇雲石先生、三代会長の西脇韻石先生の御遺墨をはじめ本部審査員の先生方の格調高い玉作を中心に会員、準会員、一般、学童の毛筆、硬筆、小作品など総数350点の力強い作品が整然と展示されました。

また会場の正面入口には立派なお花が添えられ、清々しく書道展にふさわしい会場となりました。

初日の午後1時半より大西香酔先生の司会で表彰式が始まり、内田静峰会長より「人間は必ず一度、逢うべき人には逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」との森信三先生の言葉を紹介され「私達もこの言葉通り、皆様お一人お一人と逢うべき時に逢い、ご縁を頂いています。ご縁を大切に日本の伝統文化である書道をこれからも共に学び続けてまいりましょう」との挨拶がありました。

審査報告の後、一般、学童の上位十賞の方の授賞式を行いました。

また表彰式の最後に、一般の部で県知事賞を受賞した木下萌楓さん、学童の部で同賞を受賞した山﨑優奈さんが心のこもった謝辞を読み上げ、式典は滞りなく終了しました。

2日目は小雨模様にもかかわらず来場者は400名を数え、大勢の学童、保護者、一般の方が力作を鑑賞されていました。

盛大な展覧会となり感謝の気持ちでいっぱいです。

末筆になりましたが書道展をご支援下さいました代々木文化学園、文化書道学会、諸先生方に厚く御礼申し上げますと共に、全国誌友の皆様のご健筆を祈念致しまして書道展の報告とさせて頂きます。

北村京詳記