展示会後記

「第42回文化書道浪速連合会書道展記」

残暑厳しい中にも朝晩は少し秋の気配が感じられるようになった9月16日、東大阪文化創造館に於いて第42回文化書道浪速連合会書道展が開催されました。

午前10時から午後4時まで展示会場正面には文化書道学会歴代会長の西脇呉石先生、雲石先生、韻石先生の御遺墨と本部審査員の諸先生方の素晴らしい作品が並べられました。

また会員、準会員や学童の毛筆、硬筆作品も整然と展示され、日頃の成果の発表の場となりました。

秋にちなんで「もみじ」という唱歌の歌詞を一文字ずつ学童に書いてもらい、会員の「有志事竟成」（固い意志を持って目標に向かって進めばどんな困難があろうと成しとげられるという意味）の言葉を「もみじ」の歌詞で取り囲み、学童と会員全員で一つの作品を作り上げるという初めての試みに今回挑戦しました。

午後1時からは書道展の授賞式、模範生の表彰、師範免許証の授与式が執り行われました。
授賞式に先立ち、各教室の代表者1名が壇上で席上揮毫をしました。

静寂した、少し張りつめた空気の中、代表者の方たちは緊張しながらも集中して各々筆を運び、素晴らしい作品を書き上げました。

その後、昨年の最高賞の優勝杯が返還され、田中浩州先生の開会の辞から授賞式に移りました。

浪速連合会会長奥田雅石先生の挨拶、近畿連合会会長坂本峰雲先生から御祝辞を頂き、長年努力を重ねて手にする師範免許証の授与式、普段の稽古の姿勢や取り組み方を認められて戴く模範生の表彰、そして何度も繰り返し練習して出来上がった作品を称える授賞式が滞りなく執り行われました。
最後に今年の学童の最高賞の受賞者の謝辞が読み上げられ、授賞式は無事閉会となりました。

この浪速連合会書道展を開催出来ましたことは、当連合会会長の奥田雅石先生のご指導の下、会員、準会員、学童の皆様、そしてそのご家族の協力のおかげだと感謝致します。

また来年に向けて日々努力精進してまいりたいと思います。

最後に文化書道学会の益々のご発展と誌友の皆様のご健勝を祈念致しまして、書道展の報告とさせて頂きます。
木村華琳記